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窓の中を覗き込んで二人が見たものは・・・

部屋の中央に置かれた天蓋付きのベッドの上に横たわったオオトカゲは見る見るうちにさらに大きくなり上半身から姿を変え、青白い顔が現れたと思うと肩から白い手が・・、そして傷を負って血をにじませた足が現れ、若い男の姿になりました。

もっとも娘達は男の人というものを門衛のニキとナックしか知りませんので、目の前に突然に出現した美しいものが、城の古い本棚の絵入り本で見た天使なのか、妖精なのか、それとも王子様なのか分からず・・・
でもあまりのものめずらしさに目を離すことができないでいました。



やがて小さな木のドアが開き、麻の衣をまとったその人が顔をだしました。

「中へお入り」


 


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